多田富雄先生の著書を読んで

 

わたしのリハビリ闘争 最弱者の生存権は守られたか

わたしのリハビリ闘争 最弱者の生存権は守られたか

 多田富雄先生著「わたしのリハビリ闘争 最弱者の生存権は守られたか」を読んだ。不自由な身体でありながら、ペン一つの力で、リハビリテーション切り捨て反対運動の文字通り先頭に立って皆を励ましてこられた。文字通り、命をかけた闘争の日々が綴られている。
 物言わぬリハビリテーション医学会に対する苛立ち、リハビリテーション打ち切りの口実を与えた高齢者リハビリテーション研究会参加メンバーに対する舌鋒は厳しく、我が身を切られる思いがする。
 この1年半、私は何をして来たのだろう。自分が関わっている患者に関しては、様々な手段を使い、必要なリハビリテーションサービスを継続してきた。リハビリテーション専門職集団を育て、チームとしての熟成をはかってきた。新たに回復期リハビリテーション病棟を作るところに講師に行くなどの援助をしてきた。地道にコツコツとリハビリテーション医療を広める取組みをしてきた。
 しかし、事態は私の予想をはるかに越え、悪化している。成果主義が本格的に導入されると、算術が得意な回復期リハビリテーション病棟だけが残り、重症の患者もえり好みをせず受け入れている病院がつぶれかねない。
 今、自分ができることは、リハビリテーション医療が直面している危機に関して、少しでも多くの方に理解してもらうことだろう。そのために、私はこのブログを書き続けていきたい。