リハビリテーション科に関わる診療ガイドライン(9)その他
Mindsガイドラインライブラリ内にあるガイドライン中、これまで取り上げなかったものを順に提示する。
・ 嚥下障害診療ガイドライン 2018年版 | Mindsガイドラインライブラリ
・ リハビリテーション栄養診療ガイドライン2018年版 | Mindsガイドラインライブラリ
・ サルコペニア診療ガイドライン2017年版 一部改訂 | Mindsガイドラインライブラリ
・ がんのリハビリテーション診療ガイドライン 第2版 | Mindsガイドラインライブラリ
・ 車椅子シーティング実践ガイドライン 2019 | Mindsガイドラインライブラリ
・ 高齢者在宅医療・介護サービスガイドライン2019 | Mindsガイドラインライブラリ
・ 認知症疾患診療ガイドライン2017 | Mindsガイドラインライブラリ
・ 神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン 改訂第2版 | Mindsガイドラインライブラリ
・ 慢性疼痛治療ガイドライン | Mindsガイドラインライブラリ
・ 創傷・褥瘡・熱傷ガイドライン―2:褥瘡診療ガイドライン | Mindsガイドラインライブラリ
・ 褥瘡予防・管理ガイドライン(第4版) | Mindsガイドラインライブラリ
なお、Mindsガイドラインライブラリ内にはないが、肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン(2017年改訂版) – 日本静脈学会も重要である。
リハビリテーション科に関わる診療ガイドライン(8)内部障害
Mindsガイドラインライブラリにある内部疾患のガイドラインのうち、題名にリハビリテーションが含まれているのは、腎臓リハビリテーションガイドライン | Mindsガイドラインライブラリである。
心血管疾患におけるリハビリテーションに関するガイドライン(2012年改定版)は、Mindsガイドラインライブラリにはなく、ガイドラインシリーズ | 一般社団法人 日本循環器学会の36予防のところにある。オリジナル版は、https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2012/11/JCS2012_Nohara.pdfである。
呼吸器疾患におけるリハビリテーションガイドラインに相当するものは、ガイドライン:一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会内にある呼吸リハビリテーションに関するステートメント(2018)である。下記書籍も紹介されている。
リハビリテーション科に関わる診療ガイドライン(7)リウマチ性疾患
ガイドライン | 一般社団法人 日本リウマチ学会(JCR)を見ると、リウマチ性疾患に関し、どのようなガイドラインがあるかがわかる。ただし、最も重要な関節リウマチに関しては、Mindsガイドラインライブラリの関節リウマチ診療ガイドライン 2014 | Mindsガイドラインライブラリに一部のみ公開されているだけであり、全体を把握するためには書籍購入が必要である。
その他、リハビリテーション科でよく関わる頻度が高いリウマチ性疾患も基本的には書籍購入が必要である。
なお、血管炎症候群の診療ガイドライン(2017年改訂版) 厚労省研究班 2018年3月23日、神経ベーチェット病の診療のガイドライン〔厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患克服研究事業)ベーチェット病に関する調査研究班編](2014.8.26)、全身性強皮症 限局性強皮症 好酸球性筋膜炎 硬化性萎縮性苔癬 診断基準・重症度分類・診療ガイドライン 2016年 厚労省研究班など厚労省が関わったガイドラインは公開されている。
なお、やや古いが、全身性強皮症診療ガイドライン 2012 | Mindsガイドラインライブラリも公開されている。
リハビリテーション科に関わる診療ガイドライン(6)小児疾患
Mindsガイドラインライブラリに、日本リハビリテーション医学会が作成した脳性麻痺リハビリテーションガイドライン 第2版 | Mindsガイドラインライブラリがあり、内容も公開されている。
その他、二分脊椎そのものに関するガイドラインはないが、二分脊椎に伴う下部尿路機能障害の診療ガイドライン[2017年版] | Mindsガイドラインライブラリはある。
リハビリテーション科に関わる診療ガイドライン(5)切断
リハビリテーション科に関わる診療ガイドライン(4)神経筋疾患
神経筋疾患に関わるガイドラインに関しては、Mindsガイドラインライブラリよりは、ガイドライン|日本神経学会の方が明らかに充実している。なお、サイトマップ|日本神経学会にも、パーキンソン病治療ガイドライン2011などの古いガイドラインが掲載されており、こちらも参考になる。
パーキンソン病治療ガイドライン2011の第Ⅱ編 クリニカル・クエスチョン第3章 運動症状の非薬物治療の139〜142ページにあるリハビリテーションをみると、「リハビリテーションは、内科的かつ外科的な治療に加えて行うことで、症状のさらなる改善が期待できる治療法である」となっており、高い推奨レベルとなっている。一方、パーキンソン病診療ガイドライン2018では、第Ⅰ編 抗パーキンソン病薬、外科手術、リハビリテーションの有効性と安全性、第11章 パーキンソン病のリハビリテーションに、2010年以降のエビデンスが追加され、有効かつ安全であり、臨床への応用としては、早期から進行期までどのステージにおいても介入すると有効性が高いと思われる、と記載されている。パーキンソン病ガイドラインに関しては、2011年版、2018年版の両者をそろえておくことが適当である。
リハビリテーション科に関わる診療ガイドライン(3)外傷性脊髄損傷
Mindsガイドラインライブラリで外傷性脊髄損傷に関するガイドラインを探したが、該当するものはなかった。
日本脊髄損傷医学会の推薦図書https://www.jascol.jp/book/index.htmlを見ると、最も新しいものは、2010年に発行されたものとなっている。
次に取り上げられている頸髄損傷のリハビリテーションは、推薦図書では改定第2版となっているが、既に第3版が出ている。
同様に、神奈川リハビリテーション病院が関わった脊髄損傷リハビリテーションマニュアルは、改定第2版から20年以上経って第3版が出ている。
ガイドラインそのものはないが、日本脊髄損傷医学会が推薦した書籍として上記書籍はそろえておいた方が良さそうである。
なお、Mindsガイドラインライブラリでは、脊髄損傷における下部尿路機能障害の診療ガイドライン[2019年版]と神経筋疾患・脊髄損傷の呼吸リハビリテーションガイドラインが関連ガイドラインとして紹介されている。後者は日本リハビリテーション医学会がまとめたものである。いずれも無料で公開されている。