神経筋疾患に関わるガイドラインに関しては、Mindsガイドラインライブラリよりは、ガイドライン|日本神経学会の方が明らかに充実している。なお、サイトマップ|日本神経学会にも、パーキンソン病治療ガイドライン2011などの古いガイドラインが掲載されており、こちらも参考になる。
パーキンソン病治療ガイドライン2011の第Ⅱ編 クリニカル・クエスチョン第3章 運動症状の非薬物治療の139〜142ページにあるリハビリテーションをみると、「リハビリテーションは、内科的かつ外科的な治療に加えて行うことで、症状のさらなる改善が期待できる治療法である」となっており、高い推奨レベルとなっている。一方、パーキンソン病診療ガイドライン2018では、第Ⅰ編 抗パーキンソン病薬、外科手術、リハビリテーションの有効性と安全性、第11章 パーキンソン病のリハビリテーションに、2010年以降のエビデンスが追加され、有効かつ安全であり、臨床への応用としては、早期から進行期までどのステージにおいても介入すると有効性が高いと思われる、と記載されている。パーキンソン病ガイドラインに関しては、2011年版、2018年版の両者をそろえておくことが適当である。