金曜入院、月曜退院が多いと入院基本料は減額

 中央社会保険医療協議会 総会 (第214回) 議事次第 |厚生労働省、これまでの議論の整理(現時点の骨子)(その1)総−2(PDF:294KB)には、次のような興味深い記載がある。

 金曜入院、月曜退院の者の平均在院日数は他の曜日の者と比べ長いことを勘案し、一般病棟入院基本料及び特定機能病院入院基本料算定医療機関のうち、金曜入院、月曜退院の割合が明らかに高い医療機関について、手術や高度の処置等を伴わない土曜、日曜に算定された入院基本料の適正化を行う。


 随分細かいところに目をつけたものだと感心する。適正化=減額である。金曜に入院して土曜、日曜何もせずに過ごす場合は無駄であると中医協では判断した。同様に、本来なら土曜、日曜に退院できる場合でも病院の都合で月曜まで入院しているようなら、その分、土曜、日曜は引き下げるというお達しである。
 医療機関は、365日、同じようなペースで働きなさい。さまないと診療報酬を減額しますよということは、医療従事者の週末の休息を減らすことになる。家族がいる者にとっては辛い勤務形態を余儀なくされる。それでなくても、深夜勤務、休日勤務が多い医療機関従事者の労働環境悪化が心配である。