両下腿義足ランナー世界選手権の舞台に登場

 世界陸上選手権が始まった。義足のランナーピストリウスが明日世界選手権400m予選に出場する。

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 陸上選手なら誰もが憧れる夢の舞台、世界陸上選手権が今日開幕した。世界各地のトップアスリートが韓国・大邱(テグ)の地に集う。南アフリカ代表のオスカー・ピストリウス(24歳)もその一人。ただ彼は、他の選手とは少しだけ違う道を辿り、この舞台にやってきた。

http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/2011/08/27/post_20/

 最初にピストリウスに関するエントリーを記載してから、既に3年以上経っている。この時には、義足のエネルギー蓄積型足部が不正な推進力をもたらしていると、国際陸連(IAAF)が認定したことが話題となった。その後、スポーツ仲裁裁判所(CAS)の裁定の結果、北京五輪に挑戦することが認められたが、残念ながら選考会で落ちてしまった。その後の3年間でピストリウスは世界選手権に出場する実力をつけてきた。


 義足の優位性については、義肢装具士の臼井二美男が次のようなコメントを記事の中で述べている。

 「板バネ義足をつければ、誰でも速く走れるわけではない。義足のすごさではなく、オスカー選手のアスリートとしての素質と努力のすごさに注目してほしい」と強調するのは、義肢装具士の臼井二美男さんだ。パラリンピック選手をはじめ、アスリートの義足を多数手がけてきた職人として、義足の進化に貢献してきた立場だが、義足はまだ人間の身体機能には追い付いていないと冷静に話す。

 臼井氏の意見に全面的に同意する。義肢適合に苦労している職種の立場からすると、両下腿義足で世界に伍して戦えるという事実自体が奇跡である。来年には、ロンドン五輪がある。世界初の義足ランナーがオリンピックの大舞台に立つ姿を見てみたい。