六魂祭見れずに壱弐参(いろは)横丁でビール飲む

 昨日、今日とhttp://www.rokkon.jp/が行われました。東日本大震災で大きな被害を受けた東北の復興を祈念して、六県の代表的なまつりが一堂に会しました。
 昨日夕方から行われるパレードを見に、午後4時頃に地下鉄駅に行ったところ、長蛇の列が並んでいました。改札口に向かうと、入場制限が行われていることがアナウンスされていました。七夕祭り、光のページェントでも経験したことはない事態でした。JRで仙台駅まで行き、午後5時過ぎになんとか広瀬通と一番町の交差点まで到達したのですが、人の波で一歩も進めません。明治神宮の初詣のような混雑です。どこからともなく、救急車のサイレンの音が響いています。さすがにこれは危険だと考え、祭りを見ることは断念し、引き返すことにしました。
 このまま帰るのはもったいないと考え、せっかく仙台の中心部まで来たことも考え、定禅寺通とは反対方向にある壱弐参(いろは)横丁で、ビールを飲んで帰りました。



 本日のニュースを見ると、2日目は警備の増強、観覧スペースの確保など様々な工夫をして、大きなトラブルなく、無事に終わったようです。ただし、熱中症のため、救急搬送された方はやはりいたようです。
 主催者は、まさかここまで人が集まるとは思わなかったようです。準備不足は非難されるべきです。しかし、この4ヶ月間、息がつまるような生活をしてきた東北地方の人々にとって、祭りというハレの場で発散したいという気持ちがあふれていたことが今回の事態につながったと考えます。その意味で東北の復興のきっかけとするという当初の目的は達成されたのではないかと思います。
 来年以降、六魂祭が続けられるかどうかは不明です。もし、行うとしたら各県持ち回りで開催することを希望します。今回の祭りで観光客が落としたお金は多大なものがあります。祭りを行うことで、経済的復興が進みます。宮城県だけで独占する性質のものではありません。来年、もう少し落ち着いた雰囲気で盛岡か福島で六魂祭が行えたらと思います。