東日本大震災における関連死数、実態不明

 東日本大震災における関連死数を調べてみたが、実態がよく分からない。
 東日本大震災 坂総合病院の取り組み - 死亡者数 統計(3月)をみると、2011年3月だけで、21名が災害関連死疑いとなっている。
 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110609/dst11060922150027-n1.htmをみると、6月9日の時点で、東日本大震災に関連した過労死や過労自殺とみられるケースが全国で約10件あったと過労死弁護団全国連絡会議がまとめている。
 一方、http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/20110704_02.htmにおいては、次のような見込みが示されている。

 東日本大震災による生活環境や体調の悪化が原因で亡くなった「震災関連死」について、被災市町村が関連死の可能性があるとみているケースが宮城、岩手、福島の3県で、少なくとも計270〜280件に上ることが、河北新報社のまとめで分かった。


 東日本大震災の規模があまりにも大きく、震災関連死の認定まで自治体の手が回っていない。医療機関側にも、震災関連死かもしれないと疑って統計をまとめる余裕がない。震災関連死の実態把握は全く進んでいない。
 平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)について(平成23年7月5日 17:00):緊急災害対策本部発表資料)をみると、2011年7月5日現在、死者15,534名、行方不明7,092名となっており、あわせると22,626名となる。ここに震災関連死が加わることになる。想像を絶する数である。
 長引く避難暮らしの中で体調を崩す方が増えることが危惧される。震災関連疾患を予防することが今後の中心的課題となっている。