W杯予言タコと参議院選挙

 サッカーW杯決勝と参議院選挙開票とが本日未明まで行われた。流石に、週明けの仕事に差し支えることもあり、両者とも結果を見ることなく、早々に床についた。
 朝のニュースを見ると、サッカーの方は、ドイツの水族館に鎮座する予言タコのパウル師のお告げどおり、スペインの優勝に終わっていた。パウル師は、関わった全8試合を全て的中させた。引き分けを考慮にいれずに確率を計算すると、1/(2の8乗)=1/256になる。ドイツ大会はジダンの頭突きで幕を閉じたが、南アフリカ大会は予言タコの件で記憶に残ることになる。
 参議院選挙結果の方を簡単にまとめると、自滅した民主党、長期低落傾向の踊り場で一息ついた自民党、漁夫の利をえたみんなの党というところか。消費税を打ち出したことが民主党の敗因というのは表層的な見方である。消費税引き上げを先に主張した自民党が一人区を中心に勝利をおさめている。民主党政権担当能力への失望が根底にあり、自民党への揺り戻しが働いただけである。集票力のあるタレント議員もかなりの数が落選した。選挙至上主義が蔓延し、耳障りの良いその場限りの主張を繰り返しても誰も信用しなくなった証といえる。
 自民党長期政権の終焉という劇的な結果をもたらした昨年夏の総選挙とは異なり、醒めた感覚で今回の結果をみている。医療関係議員も明暗を分けた。同級生でそれなりに知名度もあった現職議員が残念ながら落選したこともメランコリーな気分に拍車をかけている。