介護報酬改定率3%の意味

 続けて、http://www.iryoufukushi.com/ch774/index.htmlで放映された「厚生労働省全国介護保険・高齢者福祉担当課長会議」(平成21年2月19日)より。


 「12.質疑応答」(26分54秒)の最後のところで、次のような質問が飛び出した。

 居宅1.7%、施設1.3%の改定率ということだが、平均すると1.5%くらいになる。どうして、これを3%というのか。

 回答は次のとおり。

 居宅、施設とも3%である。誤解を招く表現で申し訳ない。費用の内訳が1.7%分と1.3%分ということである。


 介護報酬改定率に関しては、ずっと疑問に思っていた。厚労省官僚は算数ができないのではないかと不安に感じていた。「改定率は3%であり、居宅サービスと施設サービスの利用割合に応じて増額分を案分する」ということを言いたいようだ。官僚は、揚げ足をとられないために難解な文章を記述することは得意だが、誰にでも分かるように明快な文章を書くことは苦手であることを、あらためて理解した。