高湯温泉と無散水消雪システム

 先日の連休中に、の「旅館玉子湯」に行ってきた。泉質は、酸性の硫黄泉であり、名前のとおり、玉子が腐った独特のにおいに満ちている。


 まず、露天風呂に行った。一面の雪景色で、雪見風呂を満喫した。ただし、吹きさらしの中を浴槽まで歩いていくのは辛かった。この時期、心臓が悪い方にはちょっとお勧めできない。


 次に創業から140年あまりも使用されている湯小屋でのんびりとお湯につかった。茅葺き屋根や屋根から吊るされたランプになんともいえない鄙びた味がある。


 高湯温泉は磐梯吾妻スカイラインの入り口にある。スカイライン周辺は、野地温泉、幕川温泉、横向温泉、土湯温泉など秘湯の宝庫となっている。
 今回、タクシーで福島駅から向かったが、山道にさしかかったところでスリップを起こし、一瞬冷やっとした。九十九折りの道を登っていくと、途中に無散水消雪システムを使用しているところがあった。どうやら、豊富な源泉排水の熱を利用して道路下に埋めた放熱管を暖め、道路上の雪を溶かすシステムのようである。温泉資源の有効利用といえる。冬場のアクセスが解決されると、温泉地の利用者増加も期待できる。雪国の公共事業として有用である。普及を望みたい。