朝令暮改

 麻生首相の迷走がとまらない。年金問題に関する発言がぶれまくっている。


 昨日のニュース、http://www.47news.jp/CN/200812/CN2008120401000861.htmlより。

首相、4月引き上げ見送りの意向 基礎年金国庫負担


 麻生太郎首相は4日夜、2009年度に予定している基礎年金国庫負担の3分の1から2分の1への引き上げについて、来年4月実施は見送り、年度途中からの負担増を図る意向を示した。


 首相は官邸で記者団に対し「(09)年度中に対応できればいい。約束としては来年度から始まることになっている」と表明。同時に「2分の1にしなきゃいけないのは前から決まっている話だ。どういう財源を充てるかは目下検討中だ」と述べた。


 首相は9月の就任会見で、引き上げ時期は来年4月かとの質問に「そうです。そう(法律に)書いてあったんじゃないか」と答え、実施は来年4月との認識を示していたが、財源のめどが立っていないことなどを踏まえ軌道修正した格好だ。


 政府は04年の年金制度改革で、国庫負担割合を09年度までに2分の1に引き上げると決定、改正国民年金法の付則に明記した。ただ当該年度のいつから実施するかは書き込まれていない。


2008/12/04 23:07 【共同通信


 そして、本日のニュース、http://www.47news.jp/CN/200812/CN2008120501000528.htmlより。

年金負担引き上げ4月実施の方向 首相、見送り発言から一転


 麻生太郎首相は5日午後の衆院予算委員会集中審議で、2009年度に予定する基礎年金国庫負担約3分の1から2分の1への引き上げに関し「(来年)4月から実施の方向でやりたい」と表明した。首相は4日に「来年度中に対応できればいい」と述べ、4月実施見送りの意向を示したばかりで発言のぶれがあらためて問題になりそうだ。


 首相は「(国庫負担)2分の1への引き上げは、国民に対する約束で、来年4月から実施するのが基本だ。4月にやらないとは言ったことは一度もない」と強調。引き上げに充てる財源については「年末までに来年度予算編成や税制改正などを考えて結論を出す」と説明した。


 首相は9月の就任記者会見で、引き上げ時期は来年4月かとの質問に「そうです」と答え、実施は4月との認識を表明。しかし4日の発言で、財源にめどが立たないことを踏まえ軌道修正したとみられていた。


2008/12/05 16:59 【共同通信


 麻生首相は、度重なる失言の修正を繰り返しているうちに、為政者の言葉の重みを忘れてしまっている。首相としての求心力が失われ、自滅の道を歩んでいる。