こんにゃくゼリーの事故、こども向けの記事の方がわかりやすい

 アサヒ・コムきっず、ニュースDEジャンケンポン、こんにゃくゼリーの事故より、一部を引用する。

 ポン:どうしてのどにつまるんだろう。


 吉田記者:問題なのは「かたさ」と「吸いこむこと」だ。人の口の奥には、食べ物の通る食道と、呼吸をする気道の入り口がある。ものを食べるときは、食べ物が気道に入らないよう、体が自然に気道にふたをするしくみになっている。ところが、ゼリーをかまずに吸いこむと、体がものを食べると認識せず、気道が閉じない。そこにこんにゃくゼリーが入り、かたくてくずれないのでふさがってしまう。


 ジャン:なんで小さい子やお年寄りが被害に?


 吉田記者:どちらものみこむ動作が思うようにいかず、食べ物をのどにつまらせやすい。2006年の1年間に、全国の消防本部があつかった食べ物による窒息事故で、年齢が分かっているのは592例。そのうち65歳以上が7割、10歳未満が1割を占めている。原因となった食べ物は、穀類に次いで菓子類、魚介類、果実類などさまざまだ。

●きょうのポイント


 ▽こんにゃくゼリーをのどにつまらせて死亡する事故が、小さい子どもとお年寄りを中心に、1995年からこれまでに少なくとも19件起きている。


 ▽こんにゃくゼリーのかたさと、吸いこむという食べ方が、のどにつまりやすい原因。


 ▽業界団体はこれまでも、小さな子やお年寄りは食べないよう表示をつけるなど対策をとってきたが、事故を防げなかった。こんにゃくゼリーのかたさや形を規制する法律がないので、新しくルールをつくる動きが出てきている。


吉田 由紀記者(朝日小学生新聞


 「こんにゃくゼリーのかたさと、吸いこむという食べ方が、のどにつまりやすい原因」という部分と同様の主張を、本ブログでも展開していた。しかし、この記事ほど簡潔に説明はできなかった。難しい内容をわかりやすく説明することは才能である。吉田記者に対し、思わず「よくできました。」とはなまるをつけてあげたくなる。