十和田の診療所が県内初、主治医制度申請/後期医療制度

 陸奥新報十和田の診療所が県内初、主治医制度申請/後期医療制度、より。

2008/4/22 火曜日


十和田の診療所が県内初、主治医制度申請/後期医療制度


 4月から始まった後期高齢者医療制度に伴い導入された、いわゆる「外来主治医制度」に、十和田市内の診療所が県内で初めて登録を申請していたことが21日、分かった。届け出の受理は、青森社会保険事務局の審査を経て決まる。審査結果は今月内に出される見通しだが、県内各地区の医師会や医療関係団体は、外来主治医制度について、「患者の受診を制限する」と異論を唱えており、波紋を呼びそうだ。
 同日の県議会環境厚生常任委員会で、鹿内博委員(県民ク)の質問に理事者側が答えた。
 外来主治医制度は、75歳以上の高齢者ら同医療制度の被保険者を一人の主治医が総合的に診察する仕組み。定額制をとり、患者の窓口負担は原則1割で月600円。主治医には後期高齢者診療料が入る。
 しかし、各地区の医師会や医療関係団体は「高齢者は複数の主病を持ち、それぞれの病気について自分に合った病院を選び受診している。外来主治医制度で患者の受診が制限される。国は医療費削減が狙い」(県保険医協会)などと批判的だ。
 同診療所は今月14日、青森社会保険事務局に申請。同事務局によると、診療所に態勢が整っているかなどを確認し、問題がなければ受理、その後、患者の同意を得れば、手続きは終了する。
 県は外来主治医制度について、「各医療機関と患者の判断であり、どうこういう立場にない」(高齢福祉保険課)としている。


 青森県では、後期高齢者診療料の届出をすることがニュースになる。もはや、後期高齢者医療制度に医師会が反対することは当たり前のことと思われているらしい。