日常生活機能評価19点版と20点版

 日本医師会が作成した、改定診療報酬点数表参考資料(平成20年4月1日実施)では、日常生活機能評価は0-20点で採点することになっている。一方、厚生労働省より出された平成20年度診療報酬改定に係る通知等についてという資料では、日常生活機能評価は0-19点となっている。全国回復期リハビリテーション病院連絡協議会に参加した看護師からの情報では、19点版の方が使用されるとのことである。


 どうやら、平成20年度診療報酬改定に係る通知等についてを公表する前に、厚労省は急遽評価表を変更したようである。日本医師会版改定診療報酬点数表参考資料(平成20年4月1日実施)には誤った情報が掲載されたことになる。そのうち、正誤表が送付されてくることだろう。


 朝礼暮改と言ってよいのか、ドタバタ劇と言った方が良いのか、なんともやりきれない顛末である。回復期リハビリテーション病棟だけではなく、地域連携診療計画の根幹に関わる基本的な評価表の信頼性がこれでいっそう薄らぐことは間違いない。


 なお、全国回復期リハビリテーション病院連絡協議会研修に参加した看護師からの情報では、日常生活機能評価は毎週採点するということになっていた。しかし、厚労省資料では、「入院時と退院時又は転院時に評価を行うこと」となっている。
 一方、7対1入院基本料を届けている病棟で使用される「一般病棟用の重症度・看護必要度に係る評価表」は、ICU用・ハイケアユニット用と同様、毎日評価することが義務づけられている。看護師は、7対1入院基本料で増員された分、記録記載に追われることになる。