オシム監督のメッセージ

 脳梗塞リハビリテーション中のオシム前日本代表監督に関して嬉しいニュースが届きました。日本サッカー協会 日本代表ニュース イビチャ・オシム前日本代表監督からのメッセージ(2008年1月1日)を全文引用します。

ー2008新年にあたってのメッセージー

フットボール(サッカー)はサプライズ(意外性)のゲームであり、
(その点で)人生と似ています。

新しい年2008年がポジティブなサプライズの年でありますように。

また、選手およびサッカーファンの皆さんにとって、
幸運と健康に恵まれますよう心よりお祈りします。


2008年1月1日 イビチャ・オシム


 2007年11月16日に脳梗塞発症後、意識障害が続き、長期に集中治療室に入室していた時期は、最重度の機能障害を残すのではないかと危惧しておりました。しかし、最近の報道をみる限り、都内のリハビリテーション病院に入院し、歩行訓練も始まったと報道されています。ちなみに転院先の病院は、長嶋茂雄元野球日本代表監督がリハビリテーションを行った病院と同じと噂されています。
 IZAニュースオシム前監督は言語明瞭で歩行訓練…川淵会長が面会が状況を生き生きと伝えていますので、引用します。

 日本サッカー協会川淵三郎会長は27日、日本代表のオシム前監督が入院している都内のリハビリ専門病院を訪れ、急性脳梗塞(こうそく)で倒れて以来、初めてオシム監督と面会した。
 川淵会長によると、オシム前監督は入院後、体重が約15キロ減少した。脳梗塞は言語中枢から外れた右脳にできたとみられ、左半身がやや不自由なものの言葉は極めて明瞭(めいりょう)。同日からは歩行訓練も始めた。病室内ではサッカーのビデオにかじりつき、「サッカーを見る時間は削らないが、リハビリは一生懸命やる」と意欲的だったという。
 監督交代の話題には触れられず、オシム前監督は今後について「生きるか死ぬかの中で回復してきたという認識を持つべきだ。すぐに空を飛べると思ってはいけない」と話したが、周囲には「子供にサッカーを教えたい」と話しているという。
 川淵会長は「今年中にこんな(回復した)状態で会えると思わず、夢のよう。早くカムバックして、どんな形であれ日本サッカーの発展に貢献してもらえれば」と話した。


 左片麻痺は残っていますが、座位は安定しているようです。重度の左半側無視もなさそうです。オシム監督らしい人生の機微を感じさせる言葉も健在です。希望的観測にすぎないのですが、長嶋茂雄元野球日本代表監督と同様、屋外歩行自立まで行くのではないかと予測します。


 オシム監督は、日本だけではなく、世界のサッカー界にとってもかけがえのない方です。順調な回復を心から喜びたいと思います。