授業メモ

日本におけるバリアフリー政策の推移

バリアフリーに関する法律等の歴史をまとめる。 2016年年9月9日に行われた建築:高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計のあり方に関する検討委員会 - 国土交通省の第1回配布資料内にある参考資料2「建築設計標準の改訂経緯の整理」に、これま…

その昔、放射線医学とリハビリテーション医学は兄弟だった

「現代リハビリテーション医学(千野直一編)を読むと、放射線医学とリハビリテーション医学は、その黎明期には兄弟のような間柄だったことがわかる。現代リハビリテーション医学 改訂第3版作者: 千野直一出版社/メーカー: 金原出版発売日: 2009/02/10メディ…

Physical Medicineの父 Krusen、Rehabilitation の父Rusk

リハビリテーション医学の歴史を調べていて、興味深い論文に出会った。1996年第33回日本リハビリテーション医学会の招待講演、Kottke J.: Physical Medicine and Rehabilitation:Past, Present, and Futureである。第二次世界大戦前後の状況に関して、次のよ…

リハビリテーションの歩み その源流とこれから

日本リハビリテーション医学会は創立50周年を迎え、先日、http://www.congre.co.jp/jarm2013/が行われた。その際、特別企画として、「記念すべき年1963年−日本リハ医学会創立をめぐって」という題で、上田敏先生の講演があった。講演の内容は、上田先生の最…

併存疾患・障害の診断におけるADL聴取の意義

ADL聴取の意義について、本日、病棟で話した内容。 予後予測をするうえで、原因疾患に起因する機能障害だけに目を奪われず、併存疾患・障害の確認をすることが大切である。そのためには、病前の生活機能に関する問診がかかせない。意識的に、発症前のADL・IA…

歩行速度測定の有用性

当院では、ADL評価としてFIMを使用している。同時に、10m歩行速度、TUG、6分間歩行距離などを臨床指標として重視し、必ず測定するようにしている。 FIMには天井効果がある。満点近くなると、変化が分からなくなる。病棟内歩行、階段昇降、入浴が自立していて…

Transdisciplinary Team Model(相互乗り入れチームモデル)

リハビリテーション医学は、ニーズ指向型の医学である。その特性から、多職種間の相互乗り入れで包括的治療を行うTransdisciplinary Team Model(相互乗り入れチームモデル)が有効であると言われている。 チームアプローチの形態としては、次の3つがある。…

JALのリハビリテーション

日本航空(JAL)が会社更生法のもとに再建を目指すこととなった。【関連エントリー】 リハビリテーションの言葉の由来(2009年5月23日) The ETIC has proposed to JAL creditors that the carrier's restructuring include it filing for bankruptcy protec…

脊髄損傷の疫学

脊髄損傷の疫学に関するホームページを探していたところ、次の3つが見つかった。 1)社団法人全国脊髄損傷者連合会:http://www.zensekiren.jp/activ/spic-top_f.html 2)日本せきずい(脊髄)基金内:日本パラプレジア医学会雑誌6(1)1993 日本における…

JICAナレッジサイトには学習資料がそろっている

リハビリテーション医学総論の学習に役立つサイトを見つけた。JICA Knowledge Site - 分野課題 - 社会保障 - 課題別指針である。以下の内容が分かりやすく説明されている。 障害者観の変遷 リハビリテーション概念の変遷 障害分類の変遷 JICAナレッジサイト…

リハビリテーションの言葉の由来

リハビリテーション医学の講義を行った。リハビリテーションの言葉の由来について説明する際、以下の記事を利用した。 When explaining the decision to suspend the sentence, Judge Sugita noted that the prospect of rehabilitation was good for the fa…

目標はニーズと評価から導きだされる

リハビリテーションの目標設定について、http://sankei.jp.msn.com/life/body/081224/bdy0812240316002-n1.htmを題材に説明をする。 【断 久坂部羊】箸で刺身を食べるのはぜいたくか 介護・福祉系の大学で、リハビリテーションの講義をしていて、最近のリハ…

Health Mesurement Scales(医療保健尺度)

リハビリテーション医学の講義資料作成のために、粗大運動能力分類システム gross motor function classification system (GMFCS)、粗大運動能力尺度 gross motor function measure (GMFM)について調べていたところ、近藤和泉先生の講義資料とインタビュー記…

3種類の廃用症候群

廃用症候群には、大きく分けて3つの種類がある。 脳血管疾患や整形外科疾患など運動器障害に伴うもの 閉じこもり型 診療報酬に規定される「治療後の廃用症候群」 脳血管疾患や整形外科疾患など運動器障害では、廃用症候群を生じやすく、早期リハビリテーシ…

リハビリテーション医療再生を目指して

日本のリハビリテーション医療の現状を把握するために、歴史的経過を振り返った。2008年度診療報酬改定のもたらすものをふまえ、リハビリテーション医療再生を目指すうえで何が必要か考察をした。 【リハビリテーションという言葉の由来】 リハビリテーショ…

異例のリハビリテーション診療報酬改定(2007年)

異例の診療報酬改定が2007年に実施された。その内容は大きく分けると、以下の3点となる。 疾患別リハビリテーション医学管理料導入 疾患別リハビリテーション料逓減制導入 レセプト審査強化 このうち、レセプト審査強化については、以前、レセプト審査強化の…

リハビリテーション医療の打ち切り制度撤廃運動(2006年)

2006年4月8日、朝日新聞「私の視点」に、多田富雄先生の訴え診療報酬改定 リハビリ中止は死の宣告が掲載された。疾患別リハビリテーション料算定日数上限設定に対し、その非人間性を痛切に批判した内容だった。 リハビリテーション診療報酬改定を考える会(…

激震3−診療報酬改定、療養病床入院基本料の見直し(2006年)

2006年度診療報酬改定で療養病床入院基本料が見直された。入院患者の状態を医療区分とADL区分で評価し、診療報酬が設定された。 その後の法改定で、介護保険の療養病床は2011年度末に全廃されることが決まった。また、医療保険療養病床も医療需要度が高い患…

激震3−診療報酬改定、疾患別リハビリテーション料の導入と算定日数上限設定(2006年)

2006年度診療報酬改定は、リハビリテーション関係者にとって衝撃的なものだった。主な内容を列記する。# 疾患別リハビリテーション料の導入と算定日数上限設定 * これまでの体系を見直し、新たに疾患特性を加味した下記の4体系とする。 脳血管疾患リハビリ…

激震2−障害者自立支援法施行(2006年)

社会福祉基礎構造改革の一環として、2003年4月より障害者福祉サービス利用の仕組みがそれまでの措置制度から障害者支援費制度に変わった。 障害者支援費制度では、市町村の調査に基づき、利用者負担額が決定された。その上で、利用者はサービス事業者と契約…

激震1−介護保険見直し(2006年)

2006年度、以下の3つの改定が同時に施行され、日本中に激震が走った。 介護保険見直し 障害者自立支援法施行 診療報酬改定 【介護保険見直し】 2005年6月、介護保険法改定に関する法律が成立した。施設給付の見直しは、2005年10月より、その他は2006年4月よ…

日本におけるリハビリテーションの歴史的経過(2000年〜2004年)

引き続き、高齢者リハビリテーション研究会「高齢者リハビリテーションのあるべき方向」(2004年1月)にある「高齢者リハビリテーションの現状」の部分を土台に、2000年以降の歴史的経過を振り返る。引用部分は「高齢者リハビリテーションのあるべき方向」の…

日本におけるリハビリテーションの歴史的経過(1999年まで)

第二次世界大戦までの経過については、本ブログエントリー日本におけるリハビリテーションの歩み、書評「シリーズ福祉に生きる8 高木憲次」をご参考にしていただきたい。 高齢者リハビリテーション研究会「高齢者リハビリテーションのあるべき方向」にある…

リハビリテーションという言葉の由来

リハビリテーションrehabilitationの動詞形rehabilitateには次のような意味がある。 【他動詞】 社会復帰させる 更生させる 名誉を回復させる 〜を復権、復職させる 熟語rehabilitate oneselfは、「〜の名誉を回復する」という意味になる。 一方、名詞形のre…

リハビリテーション医療の歴史的経過

日本のリハビリテーション医療の現状を把握するために、歴史的経過を振り返る。下記のような章立てで記述する。 リハビリテーションという言葉の由来 わが国におけるリハビリテーション医学の歴史 激動の時代(2000年以降) 2008年度診療報酬改定のもたらす…

日本におけるリハビリテーションの歩み

シリーズ福祉に生きる8 高木憲次高木憲次 (シリーズ 福祉に生きる)作者: 村田茂,一番ヶ瀬康子,津曲裕次出版社/メーカー: 大空社発売日: 1998/11メディア: 単行本 クリック: 14回この商品を含むブログ (1件) を見る わが国の障害者福祉、とくに肢体不自由児…

オシム前監督のリハビリテーション順調!

一昨日配信されたニュース<オシム前監督>自力歩行まで回復…川淵会長「速くて驚く」を引用する。 <オシム前監督>自力歩行まで回復…川淵会長「速くて驚く」 1月23日19時21分配信 毎日新聞 日本サッカー協会の川淵三郎会長は23日、リハビリ中の前日本代表…

長嶋茂雄氏とオシム元監督

オシム元サッカー日本代表監督は、どのようなリハビリテーションを受けているのだろう。長嶋茂雄氏と同じ病院に入院していると噂されているので、多分次のような状況だと予想している。 * リハビリテーション専門学校の講義資料より(2004年、長嶋茂雄氏が…